先日、食べログのブロンズメダルを獲得している 極上の焼き鳥 、亀戸の「鳥さわ」に行ってきました。
極上の素材に完璧な火入れを誇りますが、それ以外にも接客やコストパフォーマンスまでとことん秀逸なお店です。
鳥さわ
鳥さわは目黒の言わずと知れた日本一の焼き鳥屋「鳥しき」で修業した西澤氏がのれん分け店として亀戸にOPENしたお店です。
亀戸駅から徒歩五分。駅前の雑踏から一本入った場所にあります。
亀戸には以前に行った「板前 石山光一」もそうですが、おいしいお店が多いんです。
店構えはモダンで、知らなければ焼き鳥屋とはわからない外観です。
午後8時の予約で、5分前には到着して店の前で待っていたところ、店員さんが出てきて声をかけてくれました。
「お待たせしました、席はご用意してあります。」と案内していただきました。
扉を入って右がテーブル、左がカウンターです。2人なのでカウンターに案内されました。
オーナーの西澤氏は、西麻布で会員制の焼き鳥屋「鳥さわ22」を始めているので、亀戸の「鳥さわ」では、お弟子さんが焼いてくれます。
弟子といってもこの「鳥さわ」の店長でもあり、腕は確かです。
極上の焼き鳥
カウンターに着席して「おまかせ」で頼みました。
焼き場の方にアレルギーや嫌いなものを聞かれます。
焼き鳥の中には半生なものもあるので、苦手な人は注意が必要です。
鳥さわでは「もう食べられないと思う2~3本前に言ってください」と言われます。
言わないとエンドレスで出てきますからね。
まずは漬け物。シンプルだけど、上品です。
一本目はももです。
トップバッターらしくオーソドックスですが、並みの焼き鳥屋のそれとは全く違います。
噛み応えがあるけどやわらかく、肉汁があふれてきます。
銀杏。
塩加減が絶妙です。
うずら。
半熟です。スタートの3本の食感や味が全然違うのも計算されているのでしょう。
レバーです。
絶妙な火入れ。
これ以上、火を通すと他店と変わらないものになってしまい、これ以下の火入れだとお客さんに「生」と言われてしまうんじゃないでしょうか。
F1のアイルトン・セナが周回するたびにコーナーの内側を1㎝単位で攻めていたような、まさにギリギリの火入れです。
レバー独特の臭みは皆無。
今まで食べた焼き鳥のレバーで1番の美味しさといっても良いでしょう。
ハツモト。
心臓(ハツ)の根本だからハツモト。血管につながる部分です。
豚のハツモトは別名コリコリと言いますが、鳥のハツモトはそれほどコリコリではなく、軽く噛み切ることができます。
つくね。
ナンコツが入っていてこっちの方がコリコリした食感。
とても美味しいのですが、個人的にナンコツを入れているつくねがあまり好きではない。
スナップエンドウ。
これがかなり美味い。まず火入れが完璧です。
塩でスナップエンドウの甘味がさらに引き立てられています。
せせり。
鶏の首の肉です。
歯ごたえがありますが、脂もあって肉汁もたっぷり。
今まで食べていたものは「せせり」ではなかったんだろうと思いました。
お腹いっぱいになるまで
鶏皮ポン酢。
さっぱりとしたポン酢とジューシーな鶏皮が合います。
一旦、串は小休止。
この「鳥さわ」や目黒の「鳥しき」では、お腹がいっぱいになる少し前に言わないと、エンドレスに焼き鳥が出てきます。
だいたいの方は焼き鳥全種類を1周すれば満腹になると思います。
足りない方は2周目、もしくは〆のご飯などを食べて調整する感じでしょうか。
かた。
肉質は固めで歯ごたえがありますが、旨味は強いです。
せせりより少し脂がない感じです。
アピオス。
「ほど芋」という芋だと言われましたが、味は豆に近いです。
大将に聞いたら、マメ科なんだそうです。
栄養価も高く、健康食品として知られているそうです。
ほくほくで塩の加減も良く、美味しかったです。
ちょうちん。
「一口で食べてください。」と言われます。
たまごがはじけて肉と合わさることで1つの料理になる。
神様はこの一串まで計算して「鳥」という生き物を創造したのかとさえ考えます。
鳥そぼろ丼。
1つ1つがレベルが高い。この鳥そぼろ丼もまったく妥協していません。
鶏スープ。
極上です。
手軽に行けるお店
お酒も結構飲んだのですが、お会計は2人で20,00円弱。
こんなに素晴らしく美味しい焼き鳥で、お酒もこだわりのものが置いてあり、値段もそれほど高くない。
手軽に行くことができるすっっっごい美味しいお店です。
おすすめです。